TOKUKO SHIMIZU: TEXTILE POSTERS
Photo by Toru Kobayashi
主婦であり、母であり、美術愛好家である清水徳子は、長年創作への情熱を絶やさず、独自の手法でさまざまな作品を作り続けてきました。本作品集は、アーティストとして海外を拠点に活動していた娘 清水美帆の依頼によって清水徳子が制作した、布に刺繍やパッチワークなどを施した手作りのポスター(テキスタイルポスター)を集めて紹介するものです。また、写真家のゴッティンガム(Gottingham)が、本書での写真プロジェクトを通して「母と娘」の関係性を切り口にした新たな作品を提示しています。
体裁|B5判変形 上製本 表紙布製 72頁 掲載作品24点 日英バイリンガル
定価|3,500円(本体3,182円+税)
発売|2022年3月24日
発行|flick studio
Project website | http://t-e-x-t-i-l-e-p-o-s-t-e-r-s.com
岩中可南子|日常から生まれる表現や、多様な背景をもつ人々やコミュニティとの協働 作業を通した表現活動に関心を持ち、アートプロジェクトやパフォーミングアーツのコー ディネート、編集などを行う。
ゴッティンガム|写真家。国内外のアートセンター、研究開発機関、企業、デザインスタジオとのコラボレーション/コミッションワークを中心に活動する。あらゆる既存の文脈を 自身のマナーに引用しながら 、「 イメージによって、いかに『 他者の物語』を再構築できるか」を問いとする。
清水美帆|横断的な表現活動をするアーティスト。身体とイメージの境界を行き来する、 彫刻のような衣装をパフォーマンス作品のために制作。2008 年までオィヴン・レンバー グとDanger Museum*として活動。
オィヴン・レンバーグ|記憶、ファンタシー、人間模様を模索するストーリーを、ペインティング、ドローイング、映像で紡いでいる。
*Danger Museum|1990年代後半にフルクサスに影響を受けてロンドンで結成されたアーティストグ ループ。初期は移動をテーマにし、美術館の構造を低予算で模倣することでその概念を探究した。こうした活動はやがて訪問した土地を反映したプロジェクトに発展、多くは旅先で制作され、その作品の表現方法は幅広い。2008年以降、清水とレンバーグは、グループ名は使わなくなったものの、それぞれの個人制作と並行し、2人のソロアーティストのコラボレーションとして活動を共にしている。
[印刷・製本]
株式会社 サンエムカラー
[発行]
株式会社フリッックスタジオ
[デザイン]
木村稔将、阿部原己(Tanuki)